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どら猫亭日乗

読書や音楽、時評もどき(?)など、なんでもござれのブログです。

パーヴォ・ヤルヴィ&ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団演奏会@豊田市コンサートホール



今日は、豊田市コンサートホールにて開催された、パーヴォ・ヤルヴィ&ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団演奏会を聴きに行きました。パーヴォさんは以前N響とのコンビで、名古屋で聴きに行きましたが、このコンビの演奏会を聴きに行ける機会は、滅多にないことなので、楽しみにしてました。
曲目は、次のとおりです。

シューマン:歌劇『ゲノフェーファ』序曲op.81
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調op.61
シューマン交響曲第3番変ホ長調op.97『ライン』

ヴァイオリン:樫本大進
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
管弦楽:ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団

驚いたのは、演奏前のオケのチューニングがなかったこと。通常ならするのだが、すでに済ませたのか、いつするのかと訝っているうちに、パーヴォさんが登場。シューマンを演奏したのだ。さすがである。でも、ベートーヴェンの協奏曲は行わないわけにはいかないようだったが。
シューマンの唯一の現存するオペラ『ゲノフェーファ』は、文学青年だったシューマンらしい作品で、一言でいうなら愛憎に満ちた恋愛ドラマである。N響で見せた切れ味抜群の指揮ぶりが、ここでも発揮している。
樫本大進さんをソリストに迎えた、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲。これがこの演奏会の白眉だった。大進さんがパーヴォさんと一緒に演奏を切望した曲だというが、今演奏したい曲を選んだのが、満を期したという感じだ。実に生き生きと演奏していた。大物の風格を漂わせながら、軽やかにしなやかに、この大曲を弾ききった。その達成感が、演奏後会場にいる人たちに伝わった。この演奏を、そのままCDにしてほしいくらいだ。録音は実現できるかどうかはわからないが。
交響曲『ライン』は、CDでよく聴いているが、ライヴのほうが迫力があって、これまたすごかった。特に第1楽章と第5楽章が、実に見事だった。シューマン晩年の傑作で、この頃精神の病気にあった。第4楽章のケルンの大聖堂の荘厳な雰囲気を表した、ほの暗い旋律は、そのままシューマンの精神状態をも表しているかに見える。明暗のメリハリがきいた、ロマン溢れる演奏だった。パーヴォさんとドイツ・カンマーフィルの演奏、まさに神っていた。この演奏会を聴きに行けた幸福感と、演奏会の臨場感は、忘れられない。

ところで、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は、今度名古屋フィル定期で演奏するのですが、グリンゴルツさんのヴァイオリンとアツモンさん指揮の演奏は、どんな感じでしょうか?
また、このコンビの新譜、ブラームス交響曲第2番(これも名フィル定期で演奏)がリリースされ、早速購入。終演後にサインをしていただきました。
今年残り1ヶ月の最高の演奏会になりつつあります。

 
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