演奏会アーカイブ:パーヴォ・ヤルヴィ指揮、N響名古屋定期演奏会
2015年2月22日、NHK交響楽団名古屋定期演奏会を聴きに行きました。曲目は次のとおり。
R・シュトラウス:交響詩『ドン・ファン』op.20
モーツァルト:ピアノ協奏曲第25番ハ長調 K.510
R・シュトラウス:交響詩『英雄の生涯』op.40
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
ピアノ:ピョートル・アンデルジェフスキ
管弦楽:NHK交響楽団
はじめてのN響ライヴなので、とてもワクワクしていた。
交響詩『ドン・ファン』。イントロからおお~っとなって、鳥肌が立った。かつて「N響アワー』のオープニング曲を、同じオケで聴けるのは、すごい幸せな偶然!パーヴォ・ヤルヴィのキレのいいシャープな指揮に、心地よさを感じる気がした。
モーツァルト・ピアノ協奏曲第25番。アンデルジェフスキは、なめらかで美しい、肩の力を抜いた感じの演奏をしている。派手さはないが、クリアなタッチがモーツァルトにマッチしているといえる。
『英雄の生涯』、やっぱりイントロからすごかった。これほど大編成のオケで演奏するのだから、一大スペクタクルである。堂々とした巨大交響詩を指揮したヤルヴィ様、お見事です。
ヤルヴィ×N響の演奏の評判は、TwitterやFacebookでかなり絶賛されたり、やや好みじゃないという意見もあるが、個人的には期待してもいいと思う。今後どんな演奏を聴かせてくれるか楽しみというのが、今回の演奏会で確信した。マタチッチ、ブロムシュテット、サヴァリッシュ、デュトワ、アシュケナージ、プレヴィンなど、名だたる名指揮者に恵まれてきたN響に、新たな名指揮者を迎え、新しい名演奏を披露し続けるだろう。
N響のコンマスの篠崎さん、オーボエの茂木さんと池田さん、フルートの神田さんなどと見覚えある団員がいて、本当に嬉しかった。長年N響アワーに親しんだ僕は、このオケの演奏をライヴで聴くのを、密かに願っていた。しかもパーヴォ・ヤルヴィの指揮でというのが、思いがけない僥倖だ。
N響楽団の皆様、ヤルヴィ様、アンデルジェフスキ様、素晴らしい演奏をありがとうございました!また機会があったら、是非。